大判カメラ
2010年 04月 29日
私が使っているのは、4×5判のカメラです。
4インチ×5インチで、「シノゴ」と言われています。
これは、折りたたんだ状態。
撮影時には、しっかりとした三脚に取り付けます。
折りたたんだ状態から展開すると、こうなります。
前面から後面を見た図。
簡単に言うと、前後に板があって、その間を蛇腹で繋いでいる、という感じです。
前面にレンズを付けたレンズボードをセットします。
カメラらしくなってきましたね。
ちょっとお花を撮ってみましょう。
レンズの絞りを開放値(一番開く)にセットしたあと、シャッター羽根を開きます。
これでカメラ内に最大限光が入ってきます。
お花にレンズを向けましたが、後ろのピントグラスにはまだ像が出ていません。
ピントグラスに像が出てくるようレンズを前後に動かして調節します。
そうすると、はい、像が結ばれて出てきました。
この時、周囲が明るいとピントグラスの像が見にくいので、暗くするために冠布(かんぷ)という大きい四角の布をピントグラスが入るように頭からかぶります。
これが、冠布。
リンホフというメーカーのもの。
以前のNAパーティに持参して、天野社長にサインしてもらいました(^ ^)。
で、ピントルーペでこの像を拡大して見て、レンズを動かして更にピントを合わせます。
こちらがピントルーペ。
ルーペで覗くとこんな感じです。
上下左右が逆になって写っているのがわかります。
ピントがあったら、いよいよ撮影です。
今回は、撮影はしませんのでここまでですが、この後の手順としては・・・
・絞りとシャッタースピードを決めて
(ここが難しいです。)
・シャッター羽根を閉めて
・シャッターをセット
・フィルムが入ったフィルムホルダーをピントグラスのところに装填して
・レリーズを使ってシャッターを切る
という事になります。
(手順の中で細かいところは省略しています)
すべてマニュアルでの操作になるので、手間はかかりますが出来上がってきた時、上手く撮れていたりすると非常に満足感があります。
デジカメは、その場で仕上がりが分かりますが、大判は現像に出して戻ってくるまでどのように写っているのがわからないので、ドキドキしますが、その分、撮影時には非常に気を遣います。
そこが、また面白いんですけどね(^ ^;)。
大判カメラのご紹介でした。